★ 世界 この世界は惑星ではなくオルダントと呼ばれる巨大な真っ白のお皿。 このお皿には海のように水が溜まっていて、上空から下をみると真っ白な水、水平線に向かうに従って空を映して青く輝く。 そのお皿な世界にヒトツの大きな大陸が浮かんでいる。(水に浮いてるのではなく空中に) この大陸は中心に重力元があり、表と裏に文明が存在する。 惑星ではないので自転という概念が存在せず、季節は国によって固定。 オルダントに吹く風によって気温や雨季等が若干変化することはあるが、ヒトツの国に四季というものは訪れない。 舞台はその上側、住人がユルドリアと呼ぶ大陸で繰り広げられる。 裏側はシドナと呼ばれ、天を見上げると空ではなく白い海が広がる。  オルダント(造語) 1 (古めかしい)硬貨、価値ある石、大きな皿、(蟲の)羽、等価(ニルドバーシャ創世史) 2 仏壇に添える小皿、皿、神の纏う蓮の葉、救い上げる手(ロンフロイド医神学史教典) ★ 大陸 ■ 表(上)ユルドリア ・中の国イールト シドナ(裏大陸)とのゲートが存在する国。ユルドリア五国中最も若い国。 元々はシドナに存在する医神教会ロンフロイド(眷族派)がゲートを発見して急遽建設された。 ユルドリア四国は元々一つの国で、この四国間では戦争は行われなてこなかったが、イールト台頭時、各地に不安が広がった。 現在は医学による貢献によって良い関係を築けている様だが…。 ロンフロイド(神王派)とは良い関係ではない様子。(詳細は後述) ★ ガードナーの出身国 イメージライン:18〜19世紀イギリス・工業を錬金術に代替 人種の特徴  肌:白〜青白 眼:金〜紅 髪:プラチナブロンド〜シルバー 他:身長は高く、ぱっと見の外見は吸血鬼的な印象だが非常に信仰深く、同時に医術に対して誇りと執念を見せる。 ・春の国ニルドバーシャ 桜の咲き誇る国。ユルドリア史上最古の国とされている。 ★ - の出身国 イメージライン:抜けるような風が吹くオランダ 人種の特徴  肌:明るい肌色〜肌色 眼:ブラウン、黒、オレンジ 髪:ブラウン、ブロンド、ペールブルー 他: ・秋の国ユークフイル 金色に輝く麦穂が広がる稔りの国。アルヴェーテの出身国。超自然信仰で、妖精の息づく緑豊かな国。 かつてはドワーフ族も住んでいたが、信仰の違いから別離した。 ユークフイルでは王がキャラバンを直々に率いる。 ★ アルヴェーテの出身国 イメージライン:段々畑のあるイタリア 人種の特徴  肌:明るい肌色〜褐色 眼:金、青 髪:ブロンド、プラチナブロンド 他:所謂エルフとフェアリーの国で、ホビットやノームも存在する。 ・夏の国ダルカントス 広大な湖を囲う様に作られた海洋国。人は湖に島を浮かべて住んでいる。 ★ グレタの出身国 イメージライン:ドバイに建設中らしい世界諸島の島がそれぞれ邸宅になっているような感じ 人種の特徴  肌:肌色〜褐色  眼:青、黒  髪:ブラウン、黒  他:背中の肩甲骨のあたりにうっすらとエラのような物があり、ツメは桜貝のような色艶をしている。 ・冬の国シルカーデン 年中雪が振り続ける国。上は山頂から下は麓まで伸びる山岳国。 非常にプライドの高い種族が住む。 ★ リーゼロッテの出身国 イメージライン:スコットランド・ハイランダー 人種の特徴  肌:白〜赤白  眼:白、赤、薄青  髪:ブロンド、黒  他: ■ 裏(下)シドナ ・樹帝国コートハイム 密林に囲まれた帝国。イメージラインはロシア。 ★ ドアノートの出身国 ・金鉱山ゴールドストック 元々は金鉱山の麓に出来たただの集落だったが、次第に規模を増して一国となった。 ★ゴールドハムの出身国 ・医神教会ロンフロイド 事実上シドナを支配する巨大宗教国家。所謂ラストダンジョン的な。(詳細は後述) ★ ・公国ベイルゲート 周囲を湖に囲まれた小さな国。 ★ ハレーの出身国 ★ 登場人物 ■ アルヴェーテ・シェロ・ユークフイル 稔りの国ユークフイルの8代目王女。後の煌王。 所謂エルフ。人間にしたら21歳(600年生きるとして現在122歳) 表世界に存在する国の王族には「世界」を意味する「シェロ」が入る。 ユークフイルでは王妃が執政を行い、王は世界を巡り旅をするが、 アルヴェーテは幼少の頃、王に連れられて巡った旅を覚えていて、自分は執政ではなく王としての道を選ぶ事を頑なに決めていた。 基本的には穏やかな性格だが、意外と元気で頑固。 麦を刈るのが好き。 一人称は「わたし」 ポセインチアのドレス(ボツ)と麦穂の帽子がトレードマーク 武器は細身の剣を使う。 ニルドバーシャで日本刀のような湾曲したカタナを貰ってからはカタナを二本使うようになる。 ・旅立ちのキッカケ  四年に一度戻るはずの王が帰らない事をキッカケに旅立つ。 (詳細は後述) ■ グレタ・シェロ・デュルケー 海洋国ダルカントスのお姫様。年齢は11歳。 耳が長いけどエルフ族ではない。寿命は普通の人間よりちょっと長い程度。 ダルカントス人は背中の肩甲骨のあたりにうっすらとエラのような物があり、ツメは桜貝のような色艶をしている。 勝気な性格でわがまま盛り。 自分の家柄を誇っちゃうタイプ。 ケンカっぱやい割に良く負けるので、泣くのを我慢しながら城に帰っては従者にあたって気を晴らす。 それでも城の住人にとって可愛くてしょうがないお姫様。 そんなグレタが今一番怖いのは王妃。(かあさまと呼ぶ) 泳ぐのが好きで、何時でも泳げるよう水着のような薄い布を下着として着用している。 普段の一人称は「あたし」だが一部の目上相手にはすましたように「わたくし」という。 ・旅立ちのキッカケ  アルヴェーテがやってきた日、王妃がキャラバンについていけと言ったのがキッカケ。 城内騒然。しかしグレタは超やるき。白ライオンのアーノルドを連れてキャラバンに同行する。 ■ リーゼロッテ・ ハイランダーの国シルカーデン出身のランス使い。22歳。女。 合理主義な為理屈屋っぽいきらいがある。 ■ ドアノート・ヴァレンタイン 樹海の帝国出身の貴族。長刃の剣を使う。年齢不詳。女。見た目は24〜27歳。 丹精な顔立ちでやや赤黒い感じのセミロングヘア。 若干自虐癖があるが、芯はシッカリしている。 ■ ゴールドハム・ビッテンフェルト ゴールドストック出身の工夫。見た目50後半のドワーフのような丸い男。 ゴールドハムという名前は自分で付けた。柄の長いハンマーと全身を覆うほどの盾を使う。 ■ ハレー・D・アインシュタイン ベイルゲートの貴族にして正真正銘のヴァンパイア。爵位は公爵。ドアノート同様年齢不詳だが、ほぼ同年代と思われる。 どこか陰のある感じだが決して暗くは無く、人当たりはよい。ユーリアと名乗る少女(見た目8歳くらい)を常に伴に置いている。 ブラムストーカーのドラキュラとは違い、変身的なことは一切できない。 ★ 事件・ゲート(ホール) ■ イールトとロンフロイド ロンフロイドは医学の神フロイダイテを信仰する巨大な宗教団体。 その中でも神を王とする神王派と人を王とする眷族派に分かれる。 ゲートは神王派(現ロンフロイド)より先に眷族派(後のイールト)が発見し、その事実を隠匿。 眷族派はそのゲートがユルドリアに繋がる事を知り、急遽イールトを建設。 (一時的に穴を塞いで集落を作り、徐々に移民、穴の上に御堂が完成すると、一挙に移民を進めて一国を築いた) ロンフロイドがイールトの存在に気付いたのはイールトの移民計画に密偵を送り込んでから。 それまでは眷族派の広めた神隠し説を信じていた。 イールトはロンフロイドによるユルドリア侵攻を防いでいる。 他国への協力要請はゲートを隠す為にしていない。(どう考えてもバレるだろ…なんか考えないと) ロンフロイドとしてはイールトを潰す事は容易いがユルドリアに台頭する事に慎重な姿勢。 なんとか偵察したいがイールトが邪魔。 ロンフロイド教  ロンフロイドでは水を神聖なものと考え、天に広がる白い水こそフロイダイテが自身を禊ぐ聖水であり、  受ける皿をフロイダイテの手と説き、救いの象徴とした。 ■ 不穏 アルヴェーテの父、現煌王であるテオドールはダルカントスで微かな赤い霧(血漿霧)を遠くに見つける。 焚き物と思い気にしなかったが、ニルドバーシャで再び遠方に血漿霧を見つけ、正体を探る。 ニルドバーシャの歴史庫で血漿霧について調べると作物を腐らせ病気の元になる邪悪な物である事を知る。 ニルドバーシャ王に注意するよう伝え、ダルカントスとユークフイルに使いを出す。 シルカーデンに登ると血漿霧はイールトから流れてくる事が分かる。 テオドールはその後の帰国予定を変更し、イールトへ向かい、消息を絶った。 ■ 待ち伏せ テオドールがイールトにたどり着いた時、イールトは裳抜けの殻。 至るところに赤い染みが見える。血漿霧はその染みから出ていた。 中央に向かうとロンフロイド人と鉢合わせ、切り捨てる事に成功するが、ゲートを見つけたところで奇襲に遭いロンフロイドに囚われる。 血漿霧は次第に勢力を無くし、(テオドールが何とかした物と考えて)ユルドリアの国々は気を落ち着かせたが、その後の話(王が帰還しない)を聞いて一転。 イールトへの警戒態勢を整える。 ■ 旅立ち ユークフイルは帰還しない王を捜索する為、翌年始めのキャラバンをまずシルカーデンに向けた。 キャラバンを率いるのはアルヴェーテ。 イールトに向かったところまでを聞き、アルヴェーテはイールトへ向かおうとするがシルカーデン王に引き留められる。 テオドールが戻らないと言うことは、少なくとも「何か」がある事は間違いない。 王はまずシルカーデン竜騎士団をイールトに向かわせる。 竜騎士団の報告では「イールトはこれまで同様に人が住んでいて特に異常は見当たらない」という。 ならばとアルヴェーテはキャラバンを率いてイールトへ向かう。 ■ イールト イールトに着いたアルヴェーテは竜騎士団の報告通りの様子を目の当たりにするが、それは偽装された物。 かつてのイールト人は血漿霧によって半数以上が死滅していて、今そこに暮らしているのはイールト人に成りすましたロンフロイド人。